玉掛索はロープスリングとも呼ばれ、物をつり上げるときに用いられますが、物を固定するときに用いる台付索と異なって、加工するときの差し回数、差し方がクレーン等安全規則第２１９条に規定されています。
玉掛索と台付索とは混同されがちですが、明確に区別して取り扱って下さい。

なお、玉掛索に関する日本工業規格としてはＪＩＳ　Ｂ　８８１７（ワイヤロープスリング）があります。
クレーンやホイストなどで、玉掛索を用いて重量物をつり上げるときは、次の点について特に注意して事故の発生防止に心掛けてください。

 

一般的注意事項

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⑪玉掛索の使用に際しては、製品ラベル等によりロープ構成、ロープ径、破断荷重又は種別を確認して下さい。

間違った玉掛索を使用すると、強度不足等により事故発生の恐れがあります。

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⑫圧縮止め玉掛索の場合、アイ部の開き角度は６０°を超えないようにして下さい。

無理に大きなフックやピンを入れると、合金管が割れます。

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⑬圧縮止め玉掛索の場合、締結部をつり荷のエッヂ等に当てないようにして下さい。

締結効率が低下し、抜ける恐れがあります。

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⑭酸やアルカリの腐食雰囲気や１００℃を超える高温雰囲気では、使用しないで下さい。

腐食、熱影響等により、強度が低下し危険です。

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⑮玉掛索を鋭い角で曲げないようにして下さい。

必要な場合は当て物をして下さい。

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⑯急激な衝撃荷重がかからないようにして下さい。

玉掛索は、消耗品です。必ず保守及び日常点検、定期点検を実施し、損傷の程度を常に把握して使用して下さい。

点検項目	点検の種類		点検方法
	日常	定期
（1）断線	○	○	目視
（2）磨耗	○	○	目視
（3）腐食	○	○	目視
（4）形くずれ	○	○	目視
（5）電磁又は熱影響	○	○	目視
（6）塗油の状態	○	○	目視
（7）アイ部、圧縮止め部	○	○	目視

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⑰玉掛索のアイスプライス部は、素線のひげが出ています。

直接手で触れないで下さい。
怪我をし危険です。

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⑱玉掛索のアイ圧縮部は、ロープの端部が出ています。

直接手で触れないで下さい。
怪我をし危険です。

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⑲ロープには、ロープグリースを塗布しています。

つり荷や衣類等の汚れに注意して下さい。

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⑳玉掛索は、電気溶接作業時等でスパークさせないで下さい。

強度が低下し危険です。